花咲き山のつぼみ話

リンドウアソシエイツがいろいろな園さんとのめぐり逢いの中でお伺いしてきた心あたたまる物語を、ご紹介させて頂きます。読んで頂いた心の中にじわーっと広がり、周囲の方々に話して頂き、広まり・・・そんな『あたたかいきもちになる連鎖』のきっかけとなれたらと思います。


園バスとの最後
2011.01.24

先日、園バスの買い替えにあたり、デザインを新しくした園さんより、こんな心あたたまるお話しをお聞きしました。

2学期もいよいよ終わる頃、事務長先生は何気なく、
「冬休み中でこのバスも新しくなるんだね。」
と言ったところ、園長先生が慌てた様子で、
「そうか!子どもに知らせなきゃ!感謝の気持ちを、バスにも持ってもらいたいよね!」
と、早速集会で、園児たちにお知らせしたそうです。

「あのバスは、10年間もみんなのお家と幼稚園を安全に行き来して、運び届けてくれたんだよ。そのバスもお仕事を終えたから、さよならをするときがきました。みんな、ありがとうって声かけようね。」

すると、そのバスを利用していた子はもちろん、していなかった子も、バスの絵を描いてきたり、バスにお手紙を書いてくれたり、折り紙で作ったお花を持ってきてくれたり…。


バスの買い替えにあたり、当たり前の様に買い替えの日を迎えるのと、そういった出来事を子どもたちに知らせるのと、やはり違いますね。
どんなことにも感謝の気持ちを持つ子に育ってもらいたい、そう願うこの園さんの想いが伝わる出来事でした。

このお話しを聞いてから数日後、私が毎日使用していたヘアアイロンがついに寿命を迎え、買い替える日がやってきました。これも、かれこれ7?8年使用していたと思います。
処分する前に、「ありがとう」と心を込めて言いました。

モノが増え、壊れたら、汚くなったらすぐ買える環境下にある現代。
そんな中、いかにモノを大切にするか、気持ちを込めてモノと接することが大切であるかを、子どもたちに伝えていきたいですね。


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