先日、園バスの買い替えにあたり、デザインを新しくした園さんより、こんな心あたたまるお話しをお聞きしました。
2学期もいよいよ終わる頃、事務長先生は何気なく、
「冬休み中でこのバスも新しくなるんだね。」
と言ったところ、園長先生が慌てた様子で、
「そうか!子どもに知らせなきゃ!感謝の気持ちを、バスにも持ってもらいたいよね!」
と、早速集会で、園児たちにお知らせしたそうです。
「あのバスは、10年間もみんなのお家と幼稚園を安全に行き来して、運び届けてくれたんだよ。そのバスもお仕事を終えたから、さよならをするときがきました。みんな、ありがとうって声かけようね。」
すると、そのバスを利用していた子はもちろん、していなかった子も、バスの絵を描いてきたり、バスにお手紙を書いてくれたり、折り紙で作ったお花を持ってきてくれたり…。
バスの買い替えにあたり、当たり前の様に買い替えの日を迎えるのと、そういった出来事を子どもたちに知らせるのと、やはり違いますね。
どんなことにも感謝の気持ちを持つ子に育ってもらいたい、そう願うこの園さんの想いが伝わる出来事でした。
このお話しを聞いてから数日後、私が毎日使用していたヘアアイロンがついに寿命を迎え、買い替える日がやってきました。これも、かれこれ7?8年使用していたと思います。
処分する前に、「ありがとう」と心を込めて言いました。
モノが増え、壊れたら、汚くなったらすぐ買える環境下にある現代。
そんな中、いかにモノを大切にするか、気持ちを込めてモノと接することが大切であるかを、子どもたちに伝えていきたいですね。